みなさん、中国の饅頭(マントウ)って召し上がられたことはありますか??
日本では「肉まん」や「あんまん」といった「中華まん」を食べるのは常識ですが、その感覚でわたくし中国へ旅行したときに「饅頭」を注文し、一口がぶっと食してみてびっくり!なんと中には具が何も入っていなかったのです。
それもそのはず。
中国で「饅頭(マントウ)」といえば、ふんわり蒸した「具なしまんじゅう」のこと。日本人からしてみるととても不思議ではありますが、中国では老舗店や人気店ではこの「饅頭(マントウ)」を求めて長蛇の列ができるほどみんな大好きなんです。
両手にビニール袋たくさんの饅頭を持って、家族のもとへ帰る光景を見ると、何だかほのぼのした気分になったことを覚えています。
そんな中国の方にとってはかかすことのできない存在の「饅頭(マントウ)」を、何と手作りで作っていらっしゃる方が西荻窪にいらっしゃるんです。
今回は個性豊かなお店が集まる街「西荻窪」で、ちょっとだけ本場の台湾の味をプチ体験してみたい!という方におすすめなお店をご紹介します。
プチ台湾旅行気分を味わえる本格饅頭(マントウ)のお店
西荻窪駅北口から徒歩5分ほどにある「吉祥天」は、台湾出身のご主人が酵母から手作りするおいしい饅頭を食べることができます。土曜日の昼下がり、閑静な住宅街の一角にあるお店には、このようにおいしい饅頭(マントウ)を求めて並ぶ人たちがいらっしゃいました。
素朴な牛乳まんとうや黒糖まんとうから、本場台湾でも人気の塩ネギ花巻まんとう、女性におすすめのごまあんまんや、何とタピオカ入りのまんとうまでありました!
季節にあわせたあったかメニュー「台湾麺線(台湾風そうめん)」に、黒糖ジンジャーティーもあります。
饅頭の種類はオーソドックスなミルク饅頭から角煮サンド、そしてこの日は季節の「かぼちゃまんとう」もありましたよ。もちろんこちらのマントウはご主人が毎朝手作りで生地をこねてふかしています。
ご主人はとても笑顔がすてきで日本語もとてもお上手な方でした!
この日はちょうど西荻窪「茶さんぽ」というイベント中だったので、ジャスミン×ハイビスカスティーをフリードリンクとしてふるまってくださいました。
黒糖ジンジャーティーと饅頭3種をいただきます
こちらは「黒糖ジンジャーティー」です。カップのデザインが中華カラーでかわいいですね。
生姜がかなりたっぷり入っていて、しばらくすると予想以上にぽっかぽかになってきました。寒い冬には身体の芯から温まれるので、おすすめドリンクです。
こちらは牛乳まんとう。しっとりつややか真っ白な生地が魅力的です。
つるっつる、つややかな皮にふわっふわな食感です。
こちらのかぼちゃまんとうは、ほんのりやさしい甘みがおいしくて結構おすすめ。
かぼちゃの香りと甘みをしっかり感じることができます。いよいよ冬の到来〜と感じさせる一品です。
そしてこちらは塩ねぎ花巻マントウ。中国に旅行したとき、こちらの饅頭をよく見かけました。
お味はネギの香りと塩味が、生地のほのかな甘さに相まっておいしかったです。
ふわふわもちもちなおいしさの秘密は素材へのこだわりとてづくり
もっちりふわふわな食感。その理由は手作りの天然酵母から饅頭の発酵種となる「老麺(ラオメン)」をつくり、そしてその老麺に毎日小麦粉やお水を足してつくられる饅頭の生地まで、すべてご主人が試行錯誤してつくりあげているからなんです。もちろん生地はその日の気温や湿度によって左右されるので、わずかに配合の割合を変えることがとても重要なのだとか。
そしてほのかなミルクの甘さを感じる「北海道牛乳饅頭」や、北海道産のかぼちゃをつかった「かぼちゃ饅頭」、ジンジャーティーに使われている黒糖は沖縄県西表島産にこだわっているます。この黒糖に関しては、ご主人が沖縄に行って実際に試食してまわったのだそう。
オーナーの邱任遠(キュウ レンエン)さんは台湾出身の方で、約20年前に日本に語学留学にいらしたのち、貿易関係のお仕事で日本と台湾を行き来していたのだそうです。その後、なんと台湾と日本の両方で調理師の免許を取られ、さらに台湾と日本の有名なお店で修行を重ねた上で、ここ西荻窪にご自分のお店を構えるに至ったようです。
マントウのおいしさはもちろん、お店や看板のデザインなど細部に渡って、台湾の食文化を日本に伝えたいというご主人の想いが込められているのがとても伝わります。
晴れた日の休日に、ゆったりゆっくり西荻窪を散歩しながら、ふわっふわの台湾饅頭を頬張って、異国情緒を味わってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介したお店はこちらです
街角饅頭店「吉祥天」
営業時間:10:30~19:00
日曜営業(定休日:不定休)
お支払いは「Paypay」と「メルPay」が使えて便利です。